赤穂屋本館

朝井リョウ『正欲』一言感想:人には人の地獄
何回か書いた途中感想で自分が書いたことが最後まで効いてて、だから言ったじゃん!になった。
あと繋がりを持てた人と持てなかった人の対比がエグくて、でも他人と繋がりを持てるかどうかってかなり運ゲーだよな……とも思う。
あと八重子の兄はなんだったの?八重子にトラウマを植え付けるためだけに出てきた?無敵の人ポジだから何かすると思ったけど何もしなかったし。

朗読者さんの演技がすごかったです。岡山のイオンの休憩室で桐生が『死ね!!』って言われる場面が印象深い。
あと田吉キモすぎ
キモい・うざい・ダルい人間のトレースが上手い。

中盤くらいから思ってたのは、作者本人が『特殊性癖』持ちではなかった場合の構図のグロさヤバイと思う。朝井先生には詳しくないし調べる気もあまりないが。▲畳む
福本伸行『賭博黙示録カイジ』②(Kindle版)読んだ
カイジ頭いいね 大卒なのか?働け!!
生き地獄へのタイムリミットが迫る中で策を思いつけるのは純粋にすごい
扉の向こうで何が行われてるかって結局描写されるのだろうか 正体不明の恐怖のままにするために描写されないと予想
作品関係ないけどKindle版のカイジは1巻だけ440円であと残り全部396円だった なぜ?▲畳む


朝井リョウ『正欲』「桐生夏月 2019年5月1日まで、121日」まで読んだ
13時間くらいあった(聞いてる途中だと合計時間が分からない)けど残り5時間半まで来た
桐生夏月と佐々木佳道が岡山のビジホで年越すところまで聞いた
ここまで一番桐生に共感しながら読んでたけど彼女の言う『特殊性癖』じゃない人間に対する考えがお花畑すぎて急にダルくなった
特殊性癖じゃないだけで幸せに生きられることを妄信しすぎだろ・・・
彼女にとっては幸せに生きるための門戸が開けられてる、そのこと自体が大事なのかもしれないけど幸せに生きられる可能性のある人間が幸せからあぶれることだってある、その残酷さまで想像できないのかな?と思った
どっちがより残酷かの話ではなく、人には人の地獄があるだろう・・・という話
恐らくこの本の中で岡山という土地は(都心よりも)閉鎖的な土地として描こうとしている感じがするので、環境が醸成させたという表現でもあるのかなとも思った

あと明日も生きていたいと心から思ってる人間と、死にたい人間のどちらかしかいないと思ってる?も思った
桐生って案外極端な考え方してるんだな▲畳む
1日外出録ハンチョウ14買った
ハンチョウが絵描き始める話がバズってた(調べたらもう2年前だった)ときに読んで、面白かったのを覚えてたので自分の中の静かな福本作品ブームに乗って買った

『この世には・・ない・・・・!』
『マンガの原稿を仕上げ・・・・その達成感と確かな手ごたえを感じながら飲む酒以上に・・・・・・・・・・・・・・』
『美味いものなど・・・・!』
↑良すぎ

なんか地下労働者なのに生活充実してない?地上の人でハンチョウ達より充実してない人いっぱいいるだろ。←カイジ未読・ハンチョウ14から初読の人間が言うべきことではない・・・・・・。
自販機から出てきたお釣りの小銭アツアツでワロタ
笑えね〜

■朝井リョウ『正欲』途中感想
『桐生夏月 2019年5月1日まで、311日』まで読みました。
キッズYouTuberを食い物にしようとする大人、なんか聞いたことあるなーと思ったらこの前読んだ品田遊『名称未設定ファイル』でもあった。
名称未設定ファイルのときはフーンくらいだったけど二人の別の先生が書いてるって考えると急に現実味を帯びてきて怖くなってきた
そしてキッズYouTuberを食い物にしようとする大人が桐生によって観察されてるのも怖い

リリアちゃん(Audibleなので漢字不明だけど、桐生も音でしか聞いてないよね)の形容に『精子がそのままパンパンに膨らんだみたいな〜』というニュアンスの表現が使われてて、生まれたての子供の持つ若干のグロテスクさと桐生の言う『正しい命』をそのまま表した、嫌だけど良い表現だなと思った。▲畳む
上京生活録イチジョウ3巻再読した
なぜ3巻かというと、帯に切り抜かれてた鏡の中の自分に話しかける一条のコマが面白かったから

カイジ1巻しか読んでないけど、話の時点(現在)ではない時間の話をするコマは枠が点線だったり
カケアミの描き方だったりが原作っぽくてなるほどと思った

記憶より一条の顔が良かった。これは自分の感性が変わってると思う

TOEIC爆死のコマで声出して笑った
ハンチョウも読みたい、無料期間のときにバズってた絵の練習をするハンチョウの話めっちゃよかったから・・(←『・・』点が2つなのが1単位なのもカイジと同じだった)
カイジ(Kindle版)1巻読んだ
カイジより先に上京生活録イチジョウを読んで気になってはいた

エスポワール号に乗る決意をするカイジ弱くて(弱ぇ〜)と思った
伊藤カイジ、ギャンブルしながらずっと泣いてた。

カイジが夜の闇の中エスポワール号を見つける場面、コマもページも贅沢に使われて笑った。

デジタルのデの字もない時代の漫画原稿良い…
カケアミいっぱいあった!
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ウマ娘の映画を見た!

タキオンとデジタルが同じうまぴょい伝説の中で歌唱入るのって初めてだったっけ?
前にもあったかもしれないけど、めちゃめちゃ嬉しかった。

■感想(かなりネガティブ)
・なんか……全体的にとっ散らかってない?なんかウワーーーーッと出来事を見せられた感じがして、あんまり何が起こったか覚えられなかった。

・何かのレースでダンツが急にポッケとウオオオオってなったのが「なんで?」と思ってしまった。なんで?
ダンツは掘り下げがほとんど無くて「急に誰?」という気持ちが最後まで拭えなかった。じゃあクロフネ出せばよくねくらい思ってしまう。

・映画の旧理科準備室の二人怖すぎない!?あそこまで怖さが出るとなんで二人でいるんだろうか…?みたいな気持ちになる。

・タキオンがポッケの中の超えるべき存在として位置するために 不気味さ、得体の知れなさ、恐怖を煽る存在としての役割をゲーム版より被らされてる感じがして な、なぜそこまで……。と思ってしまった。お話のために性格の一部を強められてるみたいな…。
自分はタキオンのこともっとお茶目なウマ娘だと認識してたんだけど……。

・タキオンについて
レース中ならともかくレース外での発言でポッケの心に大きなヒビを入れたことはなんかフォローが欲しかった…。知らない人にとったらただただ自己中心的なウマ娘に見えちゃわね?と思った。

・キャラデザが個人的にあんまり……でもそれは予告編で分かるはずだから自分が勝手に文句言ってるだけだ。
RTTTであんなに可愛い百合萌えアニメだったのに……どうして……?普段は可愛い萌え萌え美少女なのにレース中にいかつい顔になるのがいいのでは?
いかついキャラデザの美少女がいかつい顔になっても「まぁそうですね」という気持ちになってしまう。

・固有風の演出めちゃよかった。タキオンの虹色はサポカのなんだね。『虹色』が鍵になってタキオン→ポッケ→タキオンと受け渡していく構成が良かった。
・最後のジャパンカップの映像4Dで見たかったな〜
・後方彼氏面デジたん……お前そんな顔できるのか……。▲畳む
品田遊『名称未設定ファイル』Audible読了した。
・「最後の一日」なぜ殺したし……バイト先の鍵を持って帰っちゃって社員から電話来た時の気持ちに共感しちゃった。共感したくないけど、わかる~~
・結局、最初に感想を書いた「猫を持ち上げるな」が一番好きだった。
自分はリアリティがお話の色気に繋がると思っているので、恐怖があたかも読み手にも差し迫っているような文章が好きだった。▲畳む


次はこだま〝おとちん〟を読んでる。
この作品は紙の本もゴトウユキコのコミカライズ版も読むくらい好き!耳で聴いても楽しい。
タイトルが書けないけど……。
第二部のスーパー人生ドツボパートが楽しみだけど怖いよ~
『青野くんに触りたいから死にたい』公式X見てるつもりだったのに先生の個人アカウントだったし、昨年消されたそうだった(気付くの遅)
そこでようやく公式X飛んだらなんか急に最新刊の情報が出てきてHAPPY!!!

公式X から1話と2話が読めます
苦しみながら人を愛する話なのでそういう話が好きな方はぜひ読んでみてください。でも読んでて心がギュッ…となります


webの掲載分は追ってなかったのですが無料分読んだら翠ちゃんとバチバチやってたし苦しかった……
椎名先生はどうやってあの考え方に至れたのだろう 何を経験して、何を見て、どんな人と喋ったんだろう
強い言葉(人を傷つけたりバカにしたりする言葉)は、直接自分に向けられてなくとも耳にしたり目に入ったりするだけで傷つくことがあるのに、生まれた後から近しい人に浴びせられるのはどんな気持ちなんだろう

自分を蔑む考え方が骨身に染みてた優里ちゃんが自分を客観視して、より自分らしく生きるための方向を掴み取れたのが良かったです。
言葉にできるくらいその考え方に自分で納得できてたことも。
アフタヌーン編集さんが書いた煽りにもあったけどひとえに青野くんのおかげですよね……
生きてる人間とは違って他人には見えない形で優里ちゃんを見守れたのは大きいんだろうなぁ

無料分あるやん♪て軽い気持ちで見て後悔した。あまりに心に傷を残していったから(誉め言葉)▲畳む


#青たい

64話読んでふと思ったけど自己啓発系のコンテンツをちょっと下に見る風潮ってなんなんだろう?
■Audibleで読んだ本の感想

品田遊『名称未設定ファイル』より「猫を持ち上げるな」
遊ちゃん先生のカッチョカッチョ小説おもすれ~~

聴き始めてすぐインターネットが始まった。インターネットから逃避したくてオーディオブックを聴いているのになんでインターネット(しかも不快)を聞かされなきゃいけねぇんだ!!!!!そんなRSSフィード投げ捨てろ!!!!と思った。
匿名ダイアリーのくだりが一番最悪だった。性格が曲がっ(てしまっ)た人間が書いた文章のトレースが上手い。

オーディオブックならではの表現が多かった。
恐らく文字では『〇ね』(『死ね』ではなく)の部分にピー音が入ってて、おおと思った。
朗読者さんの演技がお上手で、評論家の声色は別人のようでびっくりした。
一番ゾワゾワしたところは、主人公が恐らく半泣きでバステちゃんを捜すシーン。色々な年代・性別の人が主人公の行動を叩く文章が、音声になることによってものすごく鮮やかになっていた。すごい、オーディオブックによってより輝いてると思った。
文字だとフォントを変えたりできるけど、声のほうが声色を変えられる分大勢の人が自分を攻撃しているかのような表現がよりできてしまう。聞いてて自分まで半分パニックだった。

バステちゃん見つかってよかったね~!そんなRSSフィード投げ捨てろ!!!!!!!!!!▲畳む